小粋な計らい
朝の10時に食客 Mamy ちゃんから成田に着いたという報告がありました。昨日の朝7時に出ているので、あと3時間を足したとするとドア・トゥ・ドアで30時間かかったことになります。北周りですと24時間ですから、6時間余計にかかる計算になりますね。北周りと南周りでは、5万円くらいの値段の差があるので、この6時間を安いと見るか、高いと見るかはそれぞれの人の判断によると思います。
ここのところ客人続きなのですが、今日の夕方には日本の大学時代のサークルの先輩ホリエさんが、今年の赴任地のヨークから車でやって来ます。フランスを旅行した後にドイツに入る前にベルギーによるという感じで、カラスの行水で一晩だけです。何を食べに行こうか考えていますが、お昼に電話のあった時点では、何だか奥さんは洋食に向いていない人のようです。オソバが食べたいとか言っていますが、そんなの無茶ですよ!困ったものだ。僕的にはパエリアかな?とか思っていたのですが、魚もダメなようです。ムール貝はあっさりしている方ですが、無理でしょうね。ブリュッセルまで日本食を食べに行くという奥の手もありますが、既にリェージュに到着するまでに400キロほど走行してくるようですので、さらに車を運転させる訳にも行きません。> 夕方の5時に電話があって、今ベルギー国境を通ったのであと2時間くらいかかると言われました。ま、そんなものでしょう。無理をしないで下さいね。ホリエさん自身はリェージュに来るのは5年ぶりくらいで2回目なのですが、毎回分刻みのスケジュールを組んでいて、ゆっくりする、ということを知らない人です。> 結局、パエリアでオーケーということなりました。美味しかったですし、皆さんよく食べたと思います。
朝に知らない人から電話があり、僕宛の荷物が間違って配送されて来たという連絡がありました。バスに乗ってその心臓科医の診療所まで荷物を取りに行って来ました。春に出した論文の入った雑誌5冊が入った荷でした。一度、到着しなかったので再び送ってもらったものでした。なるほど、こうして紛失する郵便というのは、知らない人の家に間違って配送されているのですね。受け取った人がとてつもなく親切なら、電話帳などで僕を見つけ出して連絡してくれますが、それは全くもって例外的なので、普通は期待すべきものではありません。きっと、アダム君からの約束のものが一向に届かないのも、同じ仕組みでなくなってしまったのでしょう。> この今朝の粋な計らいに感動したので、5冊しかないオーサー・コピーですが1冊を礼状とともに送ることにしました。相手はお医者さんですし僕は医学史家なので、これも何かの縁でしょう、という感じです。> これも全ては数年前から始まった郵便の民営化の流れのせいで、少しでも大きな荷は郵便局ではなく、外注の運送会社がキャリアーになってしまうことにあります。毎日郵便を持ってくる郵便配達夫は担当の道を良く知っていますが、運送会社の配達人は見慣れない住所の時は、非常にいい加減な暴挙(勝手に不在票を置かずに不在扱いするとか、まったく関係ないところに配送する等)に出ます。何度、このせいで郵便物がなくなった事か!これからは、少しでも大きいものは別のところに送ってもらうことにしましょう。皆さんも僕に何かを送るときは、送る前に指示を仰いで下さい。