Incomparable H

海外暮らし あしかけ25年

スペクタクル

もうすぐスペインに向けて出発するというところまで来てしまいました。午後までオシゴトをした後はサックスのレッスン。その後は食事を済ませて、フランス大統領選の最終討論会 Royal vs Sarkozy を興味深く観ました。意外なことにディベートは Royal の方が断然上手かったと思います。これまでの政治手法とは決別を図る彼女の弱点は、まさに使う言葉や姿勢がそれまでにないものなので逆にプログラムが分かり難いということだと思うのですが、じっくり聞いているとだんだん分って来ました。ただ一般国民がどこまで理解できるかは大きな疑問です。しかも、ここまで来るのが遅すぎたと思います。早くから準備を進めて、分り易いことを単純明快にストレートに話し、説得力のあるところが Sarkozy の強みなのだと思います。あまりにストレートすぎてポカが多いので、大統領には向かないと思うのですが。これで大統領は、Sarkozy になるけれども、6月の国政選挙では Bayrou + Royal 側が巻き返して、同居 cohabitation 政体になるのでは?と僕には思えます。2大政党制の下で大統領と政府の構成主体が異なる政党からなる同居になると国政が足踏み状態になるのですが、もう近年で2回も経験しているフランス国民はそれに慣れ過ぎてしまっているのかも知れません。誰も今からその点を危惧する声を上げる者はいない状態です。