歴史の転換点か?
ここ数日、日露首脳会談をめぐる国際情勢を考えています。もともとロシアは日米同盟の足並みの乱れを狙っていたし、新大統領への移行期にあるアメリカは政治的な空白期でもあり対外的な締めつけが弱くなっていた分、結果的に日本は前のめりにロシアに近づいたことになりました。プーチンとしては、ロシア軍が駐留したままで日本と経済交流でき、そのさいに米軍がやってこないことが理想ですが、発表されている会談の結果はまさにそのとおりで、この理想にとても近いものです。
これまでだったら、日露の急接近には米軍が支配するという日米合同委員会が黙っているわけがなく、日本の首相はスキャンダルなどの別件で失脚する運命をたどるところです。ただし今回は先が見えにくい。それは、つぎの大統領になるトランプの狙うものと、これまでの米軍の意向が同じ方向を向くのか分らないという点があるからです。
もうひとつシンボリックだったのは、シリアのアレッポでの大虐殺にたいして、G7の参加国が共同の非難声明をだしましたが、日本は加わりませんでした。この日、G7は日本抜きのG6になったのです。これまで戦後の日本は、米追従路線のせいで西側諸国と大きく歩を違えることはなかったと思いますが、ここでも米国のタガが外れたことになります。このふたつの大変革がほぼ同じ日に起きたというのは、どう転ぶにしても歴史的な転換点だったと思います。
後記:この首脳会談によって、はからずも日本が北方領土の主権を実質上は放棄することになってしまったことを、大手メディアはいっさい報じません。これは、知る権利をもつ国民にたいして非常に不誠実だと思います。
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アートの時代
日本に帰ってきてからの三日間は、おもに大学時代と語学留学の前後(1994年に本格的に渡欧する以前の時期)のメモやら写真、ハガキ・手紙をスキャンしては、データを整理するという作業をつづけていました。つくづく感じるのは、パソコンとインターネット時代の前の人々は筆マメだったのだなあ、ということです。自分もふくめて皆さん、あきれるほど色々なことを書いています。恋愛や苦悩、パーティやケンカとテーマは多岐にわたります。受けとった手紙やハガキのなかには、これはもしかして隠れラヴレターあるいは告白だったのかなと思えるものまでイロイロです。絵は上手くないのに美術部員だったので、当然のことながらアートと映画、音楽、旅行に関係するのものが多いのですが、これらがつくる世界観がのちの時代の自分の作品につながるのだなと妙に納得しています。まあ、この背景の分析の部分は、インテレクチュアル・ヒストリー研究者の職業病ですね。