Incomparable H

海外暮らし あしかけ25年

アップルの発表会で思ったこと

昨晩おそく、アップルの発表会を見ました。いろいろな批判や意見の相違があるのでしょうが、僕が印象的だと感じることはワクワク感をつねに大事にしている点です。アップルには夢があるのです。

 

僕が子供のころのソニーには、この感じがあったと思います。毎回、新しい製品が出るたびに、その発想の斬新さとデザインの秀逸さで他を圧倒していました。アップルのスティーヴ・ジョブズソニーを崇拝していたというのも納得です。いまのアップルには、昔のソニーが持っていた何かがあると感じるのです。

 

なぜソニーが没落して、アップルが飛躍したのか?この10~20年のあいだに何が起こったのかを、よく考える必要があるのと思います。日本人には驕りがあったのだと思います。世界一なのだ、経済大国なのだ、技術大国なのだ、という驕りのもとに教育や研究開発に投資することを軽視してきた結果だと思えるのです。

 

もうひとつは、国際化の失敗です。アップルはアメリカの会社ですが、多くの国々から来た人々が参加し、日本の技術なども大きく貢献しています。あらゆる国の良い部分を採用できる社会、それを反映している会社の態度が成功に導いたと思えます。

 

少子化の問題をなおざりにしつづけ、つぎの世代への投資もしない。国境を越えて素晴らしい人材を登用する風土もない。このような状態で、未来があると皆さんは思えますか?


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