Incomparable H

海外暮らし あしかけ25年

ピケティについて

1週間くらい前に『ピケティの白熱教室』の動画をみました。格差をなくすためにはどうすれば良いか?という動機にもとづいて、歴史学的な手法で経済の問題に取りくんでいる人だと分かりました。僕も数年来、中流の崩壊と拡大する格差の問題にとても関心があるので、興味ぶかく見ることができました。

バブル崩壊後の日本の低成長の根底には、消費税が大きく作用しているのではないか?と僕はずっと思っていたので、この税制の問題をデータをもとに示してくれたのは、大いに納得するところでした。

現在の消費税を基盤とするシステムは、低所得者層や若年層に負担を強いて少子化をさらに悪化させ、経済を弱体化させます。そのような状況を大きく再考する時期が来ていると思います。郵政民営化のように日本の社会資本をズタズタにして目先の利益を追求する新自由主義的な構造改革ではなく、もっと抜本的に日本の将来像を描き直さないといけない時期なのです。まだ間に合います。しかし、これ以上躊躇していると、本当に手遅れになってしまいます。

日本を今のような悪い状態にしたのは自民党です(だいたいの野党も第二自民党でしかない)。以前にも書きましたが、少子化対策をすべての政策の根幹にすえたグランド・プランを描ける政党があらわれ、若い人々が活躍でき、活気ある社会を取り戻さないといけないのです。活気あるところには、クリエティヴな人材が集まります。

なぜ、かつての王者ソニーが没落し、ソニーを尊敬していたスティーヴ・ジョブスの率いたアップルが上手くいっているのか?はやり、それはクリエイティヴな力を発揮できる環境を整えたという一言に尽きると思います。

21世紀の資本

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