Incomparable H

海外暮らし あしかけ22年

シャルリー・エブド

欧州に帰ってきてからちょうど1週間になりますが、まだ一度もテレヴィをつけていません。僕が帰ってきたその日にパリで問題の雑誌社の襲撃事件がおこったので、メディアはそれ一色だろうと思えるのです。雑誌の存在は知っていますが、20年も仏語圏に住んでいて、じつは一度も手にとったことはありません。体裁が似ている『カナル・オンシェネ』誌の方が、風刺がマイルドだという印象だけもっていました。『シャルリー・エブド』誌は、過激なまでに表現の自由の限界に挑戦していただけあって、いつかはこういうことが起こるのではないか?と危惧していました。じつは、それほどまでに欧州における憎悪のスパイラルはストリート・レヴェルで高まっていると思えます。人種差別と外国人排斥の空気、僕の住んでいる田舎町を歩いているだけでも、その緊張感をなんとなく感じるのです。