Incomparable H

海外暮らし あしかけ25年

煙幕

最近は夜中にお腹が減ると、パスタをつくる代わりに洋ナシを食べるようにしています。

 

解散するのに大義があるとか、ないとか。はては、大義があるかどうかを確認するために解散するとか、本当にもう一休さんのトンチのような話になってきていますが、海外の見方はこうです。11月なかばに GDP についての報告が出されたのをみて、世界のメディアは一斉に「アベノミクスは失敗だった」と報じました。官邸はそれを察知して解散に打って出たのです。これは煙幕です。その作戦により、国内のメディアは解散一色になり、「アベノミクスは失敗だった」という海外の声は国内にはほとんど共鳴していません。煙幕は成功したのです。これほど分り易い話もないと思いますよ。

 

読売新聞が解散についてのスクープを10月末に打ったのは、官邸からのリークによるものらしいです。11月に出る GDP の数字が悪いという情報を直前に入手していたようです。その辺りから準備された流れなのです。

 

官邸の読み間違えは、野党の選挙協力は進まないと踏んでいた点です。前回の選挙での散々な結果から学んだ野党は、それなりの努力をして予想外の選挙協力の体制を進めています。さらに、維新の大阪側の代表が選挙に出てくると状況がまったく読めなくことから、自民党はこれをきらったようですが、昨日の段階で立候補を踏みとどまったようで、これは自民党の思うつぼです。この辺が限界でしょう。あとは、どのくらい投票率が上がるかです。二年前のように低いままなら、また自民の大勝ではないでしょうか?

 

若い人たちには、どんどん進んでいる1パーセントの強者による99パーセントの弱者いじめの社会の仕組みに気がついて欲しいところです。このまま参政権という権利を行使しないと、ますます自分たちの将来は真っ暗になるということを。