Incomparable H

海外暮らし あしかけ25年

ネットと現実世界

なぜ選挙の動向を見まもるのかというと、日本の方向性を決めるという問題もありますが、個人的にはネットでの盛り上がりと現実世界のギャップという問題に関心があるからです。これまで反原発とそれに続く2回の国政選挙、そして今回の都知事選を観察して思ったことは、ネット上での盛り上がりには限界があるという点です。やはり、最後は大手メディアに載るか載らないかがすべてを決めるということが、日本の現状にはあるようです。

 

つまり、ネットで盛り上げてある程度のところまでは届きますが、発信者と直接間接のつながりが薄く、普段からおもにネットで情報を収集していない人々に告知を拡散させるためには、新聞やテレヴィの力は絶大です。僕は本づくりをしていますが、これまでどうしてもある一線を越えることが出来ないでいます。どうやったら、大手メディアが触れてくれるのか?この辺りの仕組みは、多くの出版関係者に謎だともいわれます。でも、前回の一時帰国のときにあるヒントをえました。まだ現実ではないので確かなことはいえませんが、つぎに中央公論新社から出される本『知のミクロコスモス』で、しっかりと見すえたいと思います。

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