Incomparable H

海外暮らし あしかけ25年

タイ料理

リェージュに帰ってきました。久しぶりに美味しいタイ料理屋『メーチャイ』にいきました。まだ食欲も完全には戻ってきていないので、腹八分目の注文です。それでも、VIP 待遇なのか知りませんが、最後にオーナーから食後酒をご馳走してもらいました。

 

安倍首相やその支持者たちが唱える「戦後レジームからの脱却」という言葉をよく考えて欲しいのです。ちょっとカッコいい響きの、なにか古い呪縛から解放されるような気分を与えるスローガンに聞こえます。受けとる人によっては、ポジティヴな未来志向にさえ映るかもしれません。しかし、実際に採用されている方向性は、東京裁判をはじめとする無条件降伏下で「押しつけられた」と彼らが考える世の中の仕組み(現憲法をはじめとする国際的な枠組み)を否定し、戦前の世界に戻ろうという復古主義です。この戦前のレジームというのは、男女平等の社会ではありませんし、言論・表現や信教の自由などもない世界なのです。基本的人権がまっとうに保証されていないのです。究極的には、タリバンをはじめとするイスラム原理主義者の唱える世界とそれほど変わりない。そこを理解してほしいのです。なぜ、そのようなものを(とくに女性は)受けいれることができるのでしょうか?

 

ごく普通な国際的スタンダードからみれば、「戦後レジームからの脱却」というのは「リヴィジョニズム」と同一視され、現在の国際的な枠ぐみを否定する危険な動きと受けとられるようになるでしょう。アメリカを中心とする世界との対立は避けては通れないものとなります。さらに突き進めれば、残された道は国際的な孤立でしょう。そういえば、先日のイルカ漁の話は、ある意味でシンボリックに日本の国際社会におけるガラパゴス化を先取りしているものに思えてきます。

 

以下の記事によると、戦前レジームどころか、安倍日本が渇望しているのは「戦時レジーム」なのだというアメリカ側の解釈まであります。なにをバカな、と笑いごとで済ませられない状況は、そう遠くないところに来ています。

http://toyokeizai.net/articles/-/28599?page=3

 

[後記]

といっていたら、以下の記事のような話が入ってきました。小沢一郎氏がつまづいて政治生命をほぼ失ったのも、アメリカを敵に回した、あるいはアメリカに「危険人物」だと認定されたからだと言われています。この記事の流れでいえば、CIA と深い関係がある読売新聞などでさえ、いつか反安倍になる日がくるということなのでしょうか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140131-00000010-rcdc-cn

 

別の記事も見つけました。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3484?page=1