Incomparable H

海外暮らし あしかけ25年

真の友

合鍵を持っているキャンディさんに忙しいなか、リェージュのアパートをチェックしてもらいましたが、案の定カギは開かないようです。これは特別な防犯カギで、無理矢理でも開けようとすると、なおさら開かなくなる仕組みになっているのです。明らかに僕が最後にいた11月19日以降に、誰かが僕の留守を見計らってカギをこじ開けようとしたのでしょう。

 

僕が日本に帰っているあいだに、ウォルターが大家との交渉の応援にかけつけてくれるそうです。ベルギーの法律では、暖房設備やカギの不具合の責任はアパートを借りている人間ではなくて、もともと大家の方にある訳で、明らかに2ヶ月も何もしなかった誠意のない大家とのタフな交渉には、人生経験の豊富なウォルターのような人のヘルプは鬼に金棒です。持つべきものは、困ったときにこそお互いに信頼して助けあえるキャンディさんやウォルターのような真の友です。