■

今日が２日目。最初はアダム君の発表で幕を開けます。

二日目のディナーは『サヴェライン』という町でも有数のフレンチでした。僕の席のとなりはポールだったのですが、またポールがなぜクレアは来ないのか？と聞いてきました。昨日、ここに書いたような事情をもういちど説明し、ポールも申し訳なかったというのですが、これはポールの責任ではありません。ポールにとってはクレアは最初から計算に入っていたわけで、疑問をはさむ余地もないことだったからです。要は、ポールの言葉の意味をしっかり理解せずに、われ勝手な解釈を入れた人の問題です。本人からせめて何か言ってくるかと今日一日待ったわけですが、何もなしで悪びれた様子もありません。呆れました。僕はもうこのかた5年以上、他の人が絶対しないようなことまでして、一生懸命に面倒を見て彼を育てて来たつもりですが、こういうかたちで砂をかけられるとは思っていませんでした。