Incomparable H

海外暮らし あしかけ22年

今後のこと

原発の状況の分析と今後の取るべき方策についての大前氏のヴィデオが、本人が原子炉設計技師だっただけに、僕の知りえたなかでは、もっとも分かりやすく、詳しい説明だと思いました。緊急の課題である冷却システムの復旧に成功しても、十分に冷却できるまで3年から5年は最低でもかかるようです。そのあとは燃料搬出、そして永久封印までさらに時間がかかります。


原子炉を収めている損傷した建屋を覆うようなカヴァーが出来ない限りは、今続いているような放射性物質の環境への漏れは続くようです。チェルノブイリの事故(レヴェル7)ほどではないですが、それでも放射性物質が拡散しなかったスリーマイル島の事故(レヴェル5)よりは、よっぽど悪いということをしっかり認識しないといけないでしょう。つまり現状でもレヴェル 6 です。東電は政府は、スリーマイルよりは悪くないという印象を与えようと躍起になっていますが、あきらかに失敗しています。今回アメリカ政府が自国民の避難を指示した半形 80 キロ圏というのは、この当時の想定で得られた避難の指標である 50 マイルのことなのだというのも分かりました。


僕が思うに、空気や水の汚染はもとより、生態系の食物連鎖をとおして行われる放射性物質の濃縮は、長期にわたって人間の食生活に影響を与え続けるでしょう。目に見えるデータとしては出にくいものかもしれませんが、子供 (とくに女児)たちが成人するころに甲状腺ガンや乳ガンの発生率、そして胎児の死産率の上昇なども予想されます。とすると、とくに若いお子さんを抱えている人々、これから子供を持とうとしている人々にとっては、今後10年から20年は東日本に住むというのはかなり覚悟のいることになるのではないでしょうか?

http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0


その後に見た、こちらのヴィデオはさらにすごいです。東京電力の原子力担当者たちはマニュアルで教育されているだけで、福島原発で採用されているアメリカの GE が設計した原子炉の設計上の欠陥については、何も知らされていないということです。事情を知っている GE は技術者の日本への派遣を打診しましたが、東電はそれを断ったようです。う〜む。罪深いな。
http://www.youtube.com/watch?v=ovv2__vc-Nk&NR=1


こうして、3月19日に挙げたものも含めた 3 つのヴィデオを見ると、これまでの経過におけるいろいろな謎の部分が見えるようになって来ました。