Incomparable H

海外暮らし あしかけ25年

日本のレア・グルーヴ(1970〜80年代)

この秋のあいだ、70年代から80年代初頭の日本におけるレア・グルーヴをずっと掘り進めていたわけですが、幾つかお気に入りをプレイ・リストにして日々聴いています。個人的にはかなり満足できるものになっていますので、そのなかから選りすぐりのベスト10を選んでみました(実際は11アイテムあります)。ちなみに順番は重要ではなく、どのアイテムも良いと思います。ユーチューブなどで探して聴いてみてください(リンクをつけると動画を削除されてしまう心配があるので、ご勘弁を)!

 

山下達郎「ドリーミング・デイ」(1976)

 『ナイアガラ・トライアングル1』の冒頭に入っているレア・トラック。

 コーラスのアレンジがシュガーベイブというよりは、ナイアガラですが。

小坂忠「流星都市」(1975)

 アルバム『ほうろう』に入っています。「しらけちまうぜ」の方が有名ですが、

 この楽曲の方が味わい深いと思います。ギターに絡むハモンド・オルガンも

 印象深い。変わった音色のエレクトリック・ベースは細野的で、アクセント

 になっています。

吉田美奈子「朝は君に」(1976)

 傑作の「恋は流星」の影に隠れていますが、この楽曲はなかなかの優れものです。

 サポートのティン・パン・アレーによる最高にファンキーなアイテムです。この

 アレンジをした人がアルバムを作っていたら素晴らしかったでしょう!

大貫妙子「サマーコネクション」(1977)

 坂本龍一による全面サポートを受けたソロ第2弾に収録。初期ベスト盤にも

 収録されていた有名な「都会」よりもストレートな楽曲。ご本人たちは

 スタイルを「クロスオーバー」と呼んでいたようですが、ファンキーです

中原理恵「ドリーミング・ラブ」(1979)

 山下達郎が手がけた5楽曲のなかでは、これが秀逸です。あの中原理恵

 こんなアイテムを録音していたとは!

原久美子「マジック・ナイト」(1978)

 レア中のレア。アップテンポのグルーヴ。

池田典代「ドリーム・イン・ザ・ストリート」(1980)

 ジャズ風のキーボード(おそらく坂本龍一)と山下達郎のカッティング・ギターが

 絡み合い、山下達郎のコーラスが入ります

大滝裕子「恋のウォーミング・アップ」(1980)

 これは素晴らしいアイテムです。フォーン・セクションが大活躍

荒井由実「コバルト・アワー」(1975)

 バックを固めるティン・パン・アレーにもファンキーな楽曲があるんです

松任谷由実「影になって」(1979)

 ユーミンから想像するのは難しいダークな楽曲かも知れませんが、アレンジ

 が秀逸なのです。

シュガーベイブ「こぬか雨」(1975

 これは『ソングス40周年記念』にボーナスとして入っているライヴ音源

 伊藤銀次のオリジナルは個人的には意味が良く分からないのですが、

 ファンキーなこのヴァージョンからはシュガーベイブの幻となった

 第2弾アルバムの内容を想像できます。

 

 

どうでしたか?すごいアイテムを知っているという皆さんからの情報をお待ちしております。

 

【後記】やっぱりプレイリストをつくりました。

www.youtube.com

消費税増税

案の定、10月の消費税増税が与えた消費の冷え込みが半端ないようです。Bloomberg の報道では、日本の10月の小売業の売り上げは、なんと14パーセントを越す減少ですよ。まだ何も感じてない業界も、これからいろいろな分野に影響が出てくるでしょう。

つねづね、今年末から来年にかけて世界的な大不況がくると言われているところで、この状態では、本当にヤバイなあとしか言いようがありません。これから倒産や失業の山が築かれることでしょう。多くの人が生きていけなくなるかも知れません。

そういう状態においても、消費税が良いと信じている人があまりに多いことに驚きます。どうやって責任をとるつもりですかね?

 

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https://twitter.com/business/status/1199861039233458176

 

 

細野晴臣

細野晴臣の1970年代のソロ作品をいろいろ聴いてみたのですが、どうもレアグルーヴ的な要素のあるアイテムには、ほとんど出会いませんでした。がっかり。キャラメル・ママティン・パン・アレーで、たまに見かけるファンキーさは、他のメンバーから出てくるものだったということでしょう。

音楽

『機関精神史』のインタヴュでも答えましたが、音楽における僕の関心の中心は、編曲・アレンジにあります。

 

音楽は好きで、いろいろ好き勝手にブログで書くことはありますが、自分が音楽評論に向いているとは思っていません。キーとかコード進行のことが、まったく分からないからです。

 

むしろ昔から、どうしたらフロアにいる人たちを楽しませる選曲ができるのか?ということに、自然と関心が向かってしまいます。

冬靴

秋口にかけて、ノイズ・キャンセル付きヘッドフォンや電動キックスクーターといった大物を購入したのですが、最後に冬用のクツを入手しようと思っています。

2013年に足首を骨折してから革靴は履けなくなってしまったので、国際会議などのオシゴトで履いても遜色ないシックなスニーカーで適当なものがないか、物色しています。いまのところ以下のようなものを想定しています。

 

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